ボトックスを打ち続けるとどうなる?長期的に打った時の効果やリスクを紹介

小顔効果や顔のシワ改善に効果があると人気のボトックスは、多汗症やワキガ改善、部分痩せ、肩こり改善も期待できるため注目の美容施術です。
ボトックスの効果は永久ではないため、効果を持続させるには継続的に打ち続ける必要がありますが、「ボトックスをずっと打っていても問題はないの?」と不安に思っている人もいるでしょう。

この記事ではボトックスの効果や長期的に打った場合のリスクや副作用、失敗しないために注意するポイントを紹介します。

この記事を読んでわかること
  • ボトックスの効果
  • 長期的に打つ場合の副作用とリスク
  • 失敗しない為に!ボトックスを打つ上での注意すべきポイント
目次

ボトックスとは

ボトックスとは、ボツリヌス毒素から抽出した成分を注射する美容施術です。
ボトックスは筋肉の収縮を抑制させるので、エラ張りやシワなどの筋肉の動きによって起こる悩みの改善に効果的です。
交感神経に作用するため多汗症やワキガの治療にも使われます。

ボトックスの成分

ボトックスの成分は、土壌や海、川などの嫌気性菌であるボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンというタンパク質です。ボツリヌス菌自体は毒性が強いものですが、ボトックスはその毒素を取り除いたボツリヌストキシンを有効成分としているため、安全に使用できるのです。ボトックスは神経伝達物質のアセチルコリンの伝達を弱め、筋肉の動きを抑制します

ボトックスの効果とは

(1)小顔効果

顔のエラにボトックスを打つことによって、エラ張りを解消できます
エラは咬筋という筋肉でできており、噛み締める力によって咬筋が発達してエラが張ってしまうのです。
「ダイエットしても顔が小さくならない……」と悩んでいる人は、エラが張って顔が大きく見えている可能性もあります。
ボトックスを注射することで咬筋の緊張が緩んでエラの張りが改善され、小顔効果が期待できます。
また、咬筋にボトックスを打つと噛む力が弱くなるため、食いしばりや歯ぎしりの改善にも効果があります。

(2)シワ改善

ボトックスは表情筋によってできるシワにも効果があります。
顔にボトックスを注射して表情筋が緩むことにより、周りの筋肉が皮膚を引っ張るので、表情筋によって折りたたまれていたシワが改善します。額や眉間、目尻などの、顔を動かすことでできるシワに悩んでいる人におすすめです。

(3)多汗症改善

ボトックス注射は多汗症やワキガの治療に用いることもあります。
多汗症は汗腺から分泌される汗の量が異常であるという症状、ワキガはアポクリン腺から分泌される汗が細菌に触れて臭いを発するという症状です。
ボトックスは神経を経由して筋肉に作用するので、脇の下にボトックスを打つことで交感神経に作用し、汗の分泌を抑制する効果が期待できます。

(4)部分痩せ

「筋肉のせいでふくらはぎだけ痩せない……」と筋肉太りに悩んでいる人もいるでしょう。
ヒールを履く習慣や過去の運動歴などによって、ヒラメ筋と呼ばれるふくらはぎの筋肉が発達してふくらはぎが太くなっている状態をししゃも脚と呼びます。

ボトックスをふくらはぎの筋肉部分に注射することで筋肉が徐々に縮小してししゃも脚が改善し、ほっそりと女性らしい脚を手に入れられるのです。
また、ふくらはぎ以外にも太ももや二の腕などの筋肉が発達して太くなっている場合も同じような効果が期待できます。

(5)肩こり改善

長引く肩こりの改善のためにボトックス注射が用いられることもあります。
肩ボトックスは、デスクワークやストレス、猫背などによって筋肉が凝り固まって肩こりを起こしている場合に効果的です。
僧帽筋をはじめとした筋肉に数か所ボトックスを打って筋肉の緊張を和らげます。

ボトックスを長期的に打つとどうなる?リスクと副作用

ボトックス注射は長年用いられている美容施術で安全性が高いので、長期的に打ち続けること自体は問題ありません。

ただしボトックスを打ち続けていると体内に耐性ができて効果が薄くなる可能性があるため注意が必要です。

ボトックスを打つ量や頻度、場所を間違ってしまうと
・左右非対称になる・表情が固くなる・接種部分に違和感が残る
といった副作用が出る場合もあります。

ボトックスは胎児に影響する可能性があると言われているため、妊娠中や授乳中の人、妊娠の可能性がある人には施術できません。

ボトックスを打って後悔したケースは?

(1)表情が不自然になってしまった

顔へのボトックスの注入力が多く効果が出すぎてしまうと、表情筋が動かしづらくなることがあります。
ボトックスを打った部位や量によっては眉やまぶたが下がってしまうこともあり、かえって老け見えしてしまう可能性もあるのです。

(2)頬がこけてしまった

顔のエラにボトックスを注射した場合によくある失敗例です。
ボトックスを打ったから頬がこけるというわけではなく、咬筋にボトックスを打つと筋肉が縮小するため、頬のこけが目立つようになるのです。

元々頬がこけている人や頬骨が目立つ骨格の人は注意しましょう。

(3)効果を感じなかった

ボトックスはすぐに効果が目に見えて分かるようなものではありません。
筋肉に作用する施術であり、筋肉への効果が出始めるのは早くても2日〜1週間ほどです
そこから1か月ほどかけて徐々に筋肉が収縮していきます。

少しずつ効果が出るものなので、自分では効果が分かりづらいという人も少なくありません。
毎日写真を撮ったり、久しぶりに会った人に指摘されることで効果を実感することが多いのです。

また、ボトックスは顔の大きさやシワ、部分的に痩せない原因が筋肉にある場合に効果が期待できます。そのため、筋肉ではなく元々の骨格や脂肪に原因がある場合はほとんど効果がありませんので注意が必要です。

(4)効果は永久ではない

ボトックスは一定期間経過すると体内に吸収されます。

そのためボトックスの効果は打つ箇所によっても異なりますが効果の持続は数か月〜半年ほどです。
複数回施術を受けて長持ちさせることも可能ですが、永久で効果が続くものではありませんので、効果を継続させたい場合は担当ドクターの指示の元、定期的に打つ必要があるのです。

このように、効果を持続させるにはコストや手間がかかることから、ボトックスを打って後悔したというケースもあります。

ボトックスを打つ上で気をつけるべき点3つ

ボトックスは1回あたりの費用も比較的安く、ダウンタイムも少ないことから人気の美容施術ですが、施術を受ける際は以下のことに注意しましょう。

(1)施術後の過ごし方に気を付ける

施術後は施術箇所に強く擦る、マッサージをするなどの刺激を与えないようにしましょう。
特に施術から24時間以内はボトックスが安定せずに効果が薄まってしまったり、凹凸ができてしまったりする可能性があります。

また、ボトックスは熱に弱いので長時間の入浴やサウナ、激しい運動は避けて過ごしましょう。

(2)無表情のシワには効果が薄い

ボトックスは表情筋により作られるシワに対して効果を発揮するので、無表情でも目立つようなシワにはあまり効果が期待できません。
ほうれい線などの肌のたるみが原因のシワはボトックスよりもヒアルロン酸注入のような施術が適しています。
施術を受ける前にはボトックス注射によって効果が出るものなのかをチェックし、自分では判断できない場合はカウンセリング時に相談するようにしましょう。

(3)クリニック選びは慎重に

ボトックスを打つ時は、摂取量や接種箇所などが適切であるかどうかが重要です。

ドクターの経験不足や、筋肉についての知識不足が原因で失敗してしまう例も多数あるのです。そのため、クリニックを選ぶ際は口コミやドクターの経験などを念入りにチェックするようにしましょう。


相場よりも極端に安価であったり、評判の悪いクリニックは避けた方が無難です。

数あるボトックスの中でも、唯一厚生労働省から認可を受けているアラガン社のボトックスを使用しているクリニックは、特に安全性が高いといえるのでおすすめです。

まとめ

ボトックスはボツリヌス菌から抽出したタンパク質を注射する美容施術です。
ボトックスは神経や筋肉に作用するため、エラ張りやシワ改善、多汗症やワキガの治療、部分痩せ、肩こり解消など様々な効果が期待できます。

ボトックスの効果は永久ではないので、効果を継続させるには長期的に打つ必要がありますが、打つ量や場所を誤ってしまうと失敗して後悔に繋がるケースもあるため注意が必要です。
ボトックスは、適切な方法で継続すればしっかりとした効果が得られるものですので、ボトックスを検討している人は経験豊富で技術力の高いクリニックを選ぶようにしましょう。

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